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2009年12月26日土曜日

クリッペとは

ブログの表題である日本の地質百選にも選ばれている「クリッペ」とはどんなことなのか簡単に説明しておきたい。
自然学校の野村校長(群馬大学名誉教授)によれば「クリッペとは、岩体の上に別の岩体が押し上げられて載った地塊のこと。別名「根なし山」ともいう。下仁田町南部の川井山、大崩山、御岳、ふじ山などは、上述の緑色片岩の上に載ったクリッペ。」ということらしい。
群馬県のHP「協働の現場から」でも紹介されていることから引用


また、下仁田町HPでも説明されている。(以下引用)
「跡倉クリッペ(根なし山)は、遠くにあった岩石・地層が横すべりして移動してきたものです。しかしどこから移動してきたのか、そのふるさとはわかっていません。」このことは、このシリーズで以前に紹介しました。 移動するときに断層で分かれ、残してきたはずのクリッペと同じ岩石がどこにも見つかっていないからです。
跡倉クリッペの中で、ふじ山と川井山の頂上には石英閃緑岩が露出しています。花崗岩よりやや黒っぽい岩石で、ここのものは、川井山石英閃緑岩と呼んでいます。これと同じ岩石が見つかればふるさとがわかるわけです。
下仁田から東南東へ50km、埼玉県の小川町には金勝山石英閃緑岩と呼ばれる岩石が広く分布しています。研究の結果、川井山石英閃緑岩と金勝山石英閃緑岩とはとてもよく似ていることがわかりました。金勝山石英閃緑岩のある小川町が川井山石英閃緑岩のふるさとでしょうか。
しかし、金勝山石英閃緑岩もまたクリッペであることがわかっています。したがって両者は兄弟で遠いふるさとを後にしたわけです。残念ながらふるさとは別のところです。ただ、このことから跡倉クリッペは下仁田だけでなく、50kmにも及ぶ広範囲の現象であることがわかります。http://www.town.shimonita.gunma.jp/html/soumu/shimonitatimes/2005vol3/mini.html

ジオパークで期待出来る事
1 地域資源の活用による町のグランドデザインの構築により継続的なまちづくり
2 ”葱と蒟蒻”で日本で有名な産地を世界的にも通用するブランド化
3 自然科学への造詣を深めることによる教育的効果、学ぶことへの意欲
4 内外からの集客効果と農産物販売促進
5 地域の誇りと国内外からの交流により町の活性化
6 町の心も経済も潤う 住んでいて良かったまちづくり

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