下仁田町議会では、ようやく定例会での様子を録画中継がYouTubeにてアップされることとなりました。YouTube文字起こしは便利だが、まだまだ変換ミスも目立つ。下仁田と「下ネタ」とか誤字になっているので笑える。
今回は、4人の議員が登壇しました。私は3人目です。
議 事 日 程 別紙のとおり
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会 議 に 付 し た 議 件
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1 会議録署名議員の指名
2 会期の決定
町長挨拶
3 一般質問
会 議 の 経 過
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開 会 令和5年6月8日 午前10時00分
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○議長 佐藤博 おはようございます。
議員の出席が定足数に達しておりますので、ただ今から、令和5年第2回下仁田町議会定例会を開会し、ただちに本日の会議を開きます。
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○議長 佐藤博 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第126条の規定によって、5番 木暮弘元君と、6番 岩崎正春君を指名いたします。
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○議長 佐藤博 続いて、日程第2、会期の決定を議題といたします。
本定例会の会期については、さきの議会運営委員会で本議会の運営等について協議がされておりますので、その結果について報告を求めます。議会運営委員長
(堀口博志議会運営委員長 登壇)
○議会運営委員長 堀口博志 おはようございます。
議長の指名がありましたので、議会運営委員長報告を申し上げます。
去る5月26日、午前10時から303委員会室において議会運営委員会を開催し、本定例会の会期、日程及び議案の取扱い等の議会運営に関する事項について協議をいたしましたので、その経過と結果についてご報告申し上げます。
まず、会期につきましては、本日から6月15日までの8日間とし、審議日程につきましては、お手元に配付されている日程表のとおりであります。
本日は、会議録署名議員の指名、会期の決定の後、町長のご挨拶をいただきます。その後、一般質問を小井土光弘議員、木暮弘元議員、岩崎正春議員、佐藤公夫議員の4名の方が行います。
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○議長 佐藤博 次に、日程第3、一般質問を行います。
岩崎正春君
(岩崎正春議員 一般質問席へ)
○6番 岩崎正春 ただいま議長の許可がありましたので、議席番号6番が通告書に従いまして質問いたします。
まず初めに、質問に入る前に、12月定例会において提案申し上げた定住者のための住宅支援に、私は提案したのは平米1万円の補助ということでしたが、森林環境税、譲与税の財源を基に、県内木材使用や町内業者の施工などにより200万円近い施策や、育児、子育て施策は第1子目から30万円、差をつけずに第1子から30万円として支援が予算化されました。
また、1歳から5歳までは毎年10万円などの就学支援予算となりました。ここまで踏み込んだ支援は、ほかの自治体では見当たらないと思います。少子化に対して具体的に予算化していただいたことに、まず感謝申し上げます。
私の質問も、今期でこれが最後になりますが、私の基本的な姿勢としては地域資源を生かすということ、そして生活の中に落とし込めることによる、豊かさが実感できる施策をすること。そして奇をてらわない、持続的に行政が進められるようにするということでございます。
今回も、過去に行った再質問であります。すぐにそういったことは実現するとは思いませんが、繰り返し議論を重ね、皆さんの意見をお聞きしながらこうした質問を繰り返すことは、議会議員としてとても大切だと思っていますので、今回も同様の考えで質問を行いたいと思います。
まず最初に、林道の整備と活用について、町の林道の路線数と総延長距離について、町の林道の総延長距離はどのくらいか、また林道の整備状況、舗装の施工状態などを併せて伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長 佐藤博 町長
○町長 原秀男 その件は、農林課長に答弁させます。
○議長 佐藤博 農林課長
○農林課長 佐藤圭司 お答えいたします。
町の林道の路線数は38路線、総延長距離は6万6,340メートルです。舗装の施工状況ですが、総延長6万6,340メートルのうち、舗装延長は3万3,225メートルで、率にして約50%、未舗装は3万3,115メートルです。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 今の答弁は、令和3年度から7年度の間の下仁田町持続的発展計画の計画にほぼ沿った内容で、進捗状況で道路整備を行っていただけていると認識しております。
日本の林業は、管理不足と担い手不足という課題を抱えています。ウッドショック対策としてだけではなくて、カーボンクレジットやSDGsが今後の後押しになると言われております。
平成31年度から始まった森林環境譲与税の使い道は、今後どのように計画し、実施していくのか。例えば、林業支援の進め方や林道整備、林業の担い手育成、また間伐材伐採の支援など課題にどのように取り組んでいくのか、ご答弁願います。
○議長 佐藤博 農林課長
○農林課長 佐藤圭司 森林環境譲与税の使途については、森林整備、人材育成、担い手の確保、木材の利用の推進、普及啓発と法律で定められています。
こうした中、令和5年度は町や地元として必要な水道施設、文化財等があり、作業道補助事業とならない作業道修繕、森林管理システムに山林部の公図や所有者情報等の整理、森林所有者に対して山林の所有状況や今後の管理についての意向調査委託料、災害情報やインフラ点検のためのドローン機器の導入、搬出を伴う建築用材の伐採について、1平米当り1,000の森林整備促進伐採搬出補助金を予定しております。
また、令和5年度新たに林業従事者の担い手確保を図るための総合的な対策として林業担い手育成支援事業補助金を創設し、担い手の育成、就労環境改善、就業支援、推進活動、情報技術の導入など、下仁田町森林組合に支援を行ってまいります。
岩崎議員が、令和4年12月定例会で一般質問をされた定住化支援については、群馬の木で家づくり支援事業補助金の制度を拡充し、構造材のうち群馬の優良木材60%以上使用した住宅に対して、1平米当り5,000円の上限100万円、また町内事業者施工と町内地域材活用によりそれぞれ30万円を加算し、合わせて160万円の補助金を支援させていただきます。
さらに、建設水道課が実施します施設維持補修費とし、道路沿線の防災対策予防伐採の財源に充当しております。
令和5年度、歳入の森林環境譲与税3,692万円に対し、歳出合計4,410万3,000円で、執行率約119%を見込んでおり、森林整備及びその促進に関する施策に取り組んでまいります。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 今後も、森林環境譲与税の適正な活用を図っていただきたいと思います。
次に、林業に限らない林道の利活用についてであります。
ここに今お配りしたのは、議場ですので、法人名を語らないために資料を見ていただければ分かるかなと思いますので、参考にしていただきながら聞いていただければありがたいと思います。
直ちに林業に直接結びつかないとも、森林浴や林道を使ったウオーキング、山地マラソン、自転車によるヒルクライム、自動車ラリーなどに活用することで、林業への重要性も認識できるし、ネイチャーブームにより自然に親しむイベントも人気があります。スポーツでもマラソン、自転車、バイクの山岳下り、自転車に乗る林道の活用は、下仁田町では適地だと言われております。
今年4月22日に自動車ラリーが開催されたようだが、その経緯を伺いたいと思います。
○議長 佐藤博 農林課長
○農林課長 佐藤圭司 今年4月22日に、青倉地区内の林道七久保橋倉線で開催された自動車のラリー選手権は、町民の方で自動車ラリーに携わっている人が主催者に声をかけていただいたことがきっかけで開催されたものです。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 これは昨年もみかぼスーパー林道周辺で行われましたが、下仁田町分は利用がなかったwようです。昨年の本部はサファリ動物園に置かれたようで、今年は当町の七久保橋倉線を含む道路が使われ、スタート地点が平原だったと聞いております。レース車は65体で選手が130名、関係者を含めると200名。責任者に伺ったところ、レースをするには地元の理解が得られないと実施できないということで、大変神経を使っておりますということでした。
また、ハイオク燃料や食事は100%地元を使わさせていただき、地元にお金が落ちるように努力している。また、この道は道路閉鎖がしやすいし、また民家からある程度距離が離れているという、またインターチェンジからも非常に近いので便利だと。
今年の本部は丹生湖の付近だったらしいです。これは、近くに宿泊施設があるからということが主な理由に挙げられているそうです。
こういうイベントの招致は、本当は、本来は町が自ら営業を行って、どこの場所がどんなイベントによいのか、使えるのかよく考えて今後は営業活動をしてほしいと思います。
ラリーといえば悪路を走破するイメージだが、今回はWRC基準にも準拠するような厳しいもので、本当に小石1つない状態に道をきれいにして行われておりました。こういったものも子供たちにも見せてあげたいなというふうに私は考えております。
道路も、下仁田の林道もたくさんあるようですが、それぞれ特徴があって、例えばつづら折りのような林道であればヒルクライムのようなスポーツに向いているんじゃないかなというふうに考えております。
次に、林業にカーボンクレジット等を取り組めば林業を救う要素となるのか、町の認識はどうなのか伺いたいと思います。
○議長 佐藤博 農林課長
○農林課長 佐藤圭司 2020年10月、当時の首相が国会で2050年カーボンニュートラルを宣言され、近年では実現に向けて温室効果ガスの排出量削減が求められるようになりました。
これに関連して、温室効果ガスの削減量を売買する仕組み、カーボンクレジットの制度が導入されています。
カーボンクレジットの中の一つとして、国が認証するJ-クレジットがあり、J-クレジットは森林の適切な管理や省エネ設備の導入、再生可能エネルギーの導入など吸収、排出削減できたCO₂を認証する制度です。
認証されたクレジットを、温室効果ガスの削減が必要な企業に販売します。ただ、森林管理でクレジット認証を取得するには、対象の森林の定期的なモニタリングが必要で、人手と時間がかかります。書類の準備にも時間がかかるという課題があります。
こうした中、群馬県では令和5年度、県内の林業従事者のクレジット取得促進のためモデル事業を行います。ドローンを使って森林状態を監視するなど、低コストでできる森林管理を検証し吸収量を算出、手続のノウハウを公開し、林業従事者による取得を支援いたします。CO₂の吸収量を増やして温暖化を防ぐとともに、林業の付加価値向上に取り組むそうです。
町として、群馬県のモデル事業を情報提供いただき、それを参考に調査研究をしていきたいと考えております。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 次に、みかぼスーパー林道とみかぼ森林公園についてお尋ねします。
みかぼスーパー林道とみかぼ森林公園周辺は、下仁田自然学校文庫にて里見哲夫氏の監修の下に発刊された「下仁田町の植物」でも見られるように、実に多様な植物の宝庫ともなっております。
みかぼスーパー林道の下仁田町所管部分はどのようになっているのか、利用状況等の調査はあるのかお答えください。
○議長 佐藤博 建設水道課長
○建設水道課長 荻野文昭 お答えします。
みかぼスーパー林道は、群馬県の南西部に位置し、藤岡市、鬼石町、現在は藤岡市、それと万場町と中里村、現在は神流町、上野村、下仁田町、南牧村の市町村にまたがり、起点は藤岡市鬼石地内、終点は南牧村観能地内、総延長が67.1キロメートルで、そのうち下仁田町管理区域は町道として、町道2404号線、0.43キロメートル、町道240号線、2.37キロメートル、町道2406号線、1.11キロメートルで、合計で約3.91キロメートルとなります。
この林道が開設された経緯でございますが、地勢等の地理的条件が極めて悪く、かつ豊富な森林資源の開発が十分に行われていない地域において、林業の生産の増大に資するとともに、林業以外の産業の振興にも寄与するために造られる地域林道網の基幹とするため、特定森林地域開発林道事業、スーパー林道事業として昭和47年度から昭和58年度に事業実施されました。総事業費103億9,800万円、施工主体は森林開発公社で、工事完成後に維持管理は関係市町村に移管されました。昭和59年3月31日に供用を開始をされました。
町の維持管理区域は、ほとんどが未舗装で通常の維持管理点検及びわだち等の路面の整備を適宜行っております。台風等の災害で被災した場合は復旧工事を実施しておりますが、利用状況についての調査はしておりません。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 スーパー林道というのに、下仁田町側は町道ということです。これは、過去に交付金算入の関係で町道にしたのかもしれません。
みかぼ森林公園事務所の話によりますと、従来年間通行量は3,000台から4,000台の範囲だろうと推定したらしいですが、定点カメラの設置により映像にたまたま映ったバイクと車は1万3,000台以上だとお聞きしました。これは、下仁田インターチェンジ上下線出入りで1日3,000台を切る今の状況から見れば、インターチェンジ4日分以上の通行量に当たります。それだけ、隠れた人気スポットではないかというふうに考えられます。
そこでみかぼスーパー林道は5か町村が関わっているが、連携して整備の計画はないでしょうか。
また、先ほどの答弁にあったように、林業以外の産業の振興にも寄与するためという視点も組み入れて計画を願いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長 佐藤博 建設水道課長
○建設水道課長 荻野文昭 みかぼスーパー林道を通行する目的の一つとしまして、みかぼ森林公園が挙げられます。
この公園は、みかぼスーパー林道の藤岡区域内にあり、豊かな自然を楽しむ自然観測型の公園として群馬県が管理してございます。
先ほど、岩崎議員から年間1万3,000台以上の通行があったとお聞きしましたが、公園を管理する群馬県の担当課に来園状況について聞いたところ、令和4年度で1万6,190人の来園者があったそうです。
このような状況を勘案すると、みかぼスーパー林道を多くの方が利用していることがうかがえます。
関係市町村が連携しての整備計画はないのかとのことですが、開設当初、施工主体であった森林開発公社から工事関係後に関係市町村へ移管された後、維持管理については管理区域後の市長村で整備をしております。
現在は、連携した整備計画や組織等はございませんが、関係市町村と道路状況についての情報の共有をしてございます。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 これは、以前には林業目的以外には使わせないというような、何か内々のそんなようなあれもあったらしいですけれども、町道ですので、よほど危険を伴うような行為でもない限りは規制はできません。
先ほど答弁いただいたように、林業以外の産業の振興にも寄与するためという視点を組み入れて、今後計画を願いたいと思います。
次に行きます。
今度は、文化財、天然記念物の指定登録についてお尋ねします。
町内にはどれくらいの文化財、天然記念物がありますか。また、町内にある文化財等天然記念物の状況、車両、その内容についてお聞きします。ご答弁お願いします。
○議長 佐藤博 教育課長
○教育課長 竹内誠 お答えいたします。
町内には、荒船風穴、蚕種貯蔵所跡、春秋館跡の国指定史跡が2か所、高橋道斎の墓の県指定遺跡が1か所、西牧関所など町指定史跡が24か所、諏訪神社の大ケヤキなど町天然記念物が2か所、合計で29か所の指定がございます。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 それでは、次に文化財指定、天然記念物指定への要件と手続についてお尋ねします。どのような知見を経て指定あるいは登録されるのでしょうか。
○議長 佐藤博 教育課長
○教育課長 竹内誠 文化財の指定についてでございますが、歴史的な価値のあるもの、天然記念物の指定については希少価値のあるものなどの要件を満たしているもので、所有者本人からの申請、または所有者の承諾の下に町教育委員会へ申請していただきます。
これを受けまして、町教育委員会は町文化財調査委員会へ諮問いたします。町文化財調査委員会では、現地調査や資料の確認など調査研究をし、調査結果を町教育委員会へ答申いたします。この調査結果を基に、最終的に町教育委員会で判断することになります。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 それでは、白髪岩の原三角点の歴史的な価値についてお聞きしたいと思います。
それで、資料もお配りしたんですが、映像化されるということで、ご覧になられる有権者の皆さん、町民の皆様にも、なかなか行った方は少ないと思うので、パネル、議長の許可を得てパネルを展示させていただきたいと思います。
それでは、答弁のほうをよろしくお願いします。
○議長 佐藤博 教育課長
○教育課長 竹内誠 白髪岩原三角点の歴史的価値については、明治時代初期に近代測量を開始され、三角測量を行いました。全国で50か所の原三角点を設置したとのことです。
ただいまお配りいただいた資料からも分かるんですけれども、標石は南牧村産の椚石で、原三角測定、明治15年10月内務省地理局と刻印されています。当時のまま残っているのは、新潟県の米山、東京都の雲取山、そして当町の白髪岩の3か所が確認されております。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 この件は、以前にも私だけではなくて数回質疑されたと承知しております。
前回、私の平成24年6月の質問に対して答弁では、所有者が国土地理院かと思いますけれども、それから林野庁が土地所有者だと思います。その所有者の同意を得て下仁田教育委員会に申請すると、その後、文化財調査委員会での歴史的価値の検証を経まして、教育委員会で指定すると答弁をいただいております。その後の対応はどうなっているのでしょうか。どのような調査や関係部署との調整、要望書などがあれば教えていただきたいと思います。
なお、三角点は全国に1等から4等まで10万点あると言われております。文化財に指定された例としては、日本水準点の日本水準原点標庫が日本における最高の基準点近代測量遺産で、150周年記念に際し国の重要文化財に指定されております。
また、ほかに須坂基線東端点、これは須坂市、西林村基線西端点、これは徳島県、相模原基線、これは相模原市、などが挙げられます。
こうしたことは、この原三角点がどのような価値があるか調査し、まずは関係者や住民によく周知し、機運の醸成が必要だと思います。もしそれなりの価値を有するとすれば、三角点標石が棄損されないように、その価値を周知するとともに法的に守れる体制、例えば文化財指定や登録なども一つの方法だと思います。文化財指定になれば、単なる器物損壊や窃盗だけではなく、文化財破壊による刑罰が科されることになります。その点をよろしくお願いします。
○議長 佐藤博 教育課長
○教育課長 竹内誠 白髪岩原三角点につきましては、平成13年頃民間の方が発見し、新聞やインターネットでも掲載されました。その後、平成20年に群馬県森林管理所へ遊歩道の設置や周辺の木の伐採などの要望書を提出いたしましたが、回答がありませんでした。
その後の調査で、三角点の管理は国土交通省の管轄であり、国有林では管理しておらず、民有地の保安林内に設置されているようです。
今後、さらに調査を進めながら、法的な手続の下に、例えばですけれども、文化財への指定や登山道の整備なども考えていくことができます。
日本の測量技術の歴史を伝える貴重な遺産として、後世に伝えていきたいと考えております。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 ここに資料の中に、4月22日現地観察会というふうに書いてありますけれども、県のそれなりの部署の方にも一緒に同行していただいて、この三角点を見たところです。
また、つくば市にある、今、課長が答弁したように、つくば市にある国土地理院の方にも確認したところ、今はこの三角点を所管していないそうです。しかし、地理院の方が言うのに、地元の方が三角点を大切に守っていただくことは大変ありがたいので、何か分からないことがあればお手伝いできればと思っていますと回答いただいております。さらに、レプリカ等も作成して設置していただけると、この上ない地理院としてはありがたいことだというようなことも伺っております。
以前、今の答弁にありましたように、国有地への遊歩道設置許可、国有林内の関係地の無償貸与、原三角点周辺の立木伐採等の申出を行ったが回答はなかったらしいが、また今の答弁でもこれが民地だったとすれば申請の手続も違ったんじゃないかなと思います。当然、国交省は回答しないですよね。
また、下仁田森林事業所の調査もあり、まずは地番をはっきりさせて保存に向けた地権者との交渉、保存方法などをしっかりと検討願いたいと思います。
もうこれ、森林事務所によると、どうも地番は下仁田町内だと、の場所だということらしいです。ですから、これが自治体がまたがると、もう一つの自治体と協議しなければならないので複雑になるんですけれども、もし下仁田町単体の地内だとすれば、これは町の意向次第ということになると思います。
非常に、これが今まできれいに、普通はどこか欠けたりいろいろしているらしいんですけれども、非常に保存状態がよくて、古いコケがもうついていて、このままあることがもう大事だというところでありますので、その辺も含めて専門家の皆様のご意見を聞いてお願いしたいと思います。
それでは、次にジオパークの世界認定に向けて取組はどうなっているんでしょうかということです。
前回の質疑の中で、質問に対して答弁は、小さなこの町で取組が果たしてこれからずっと続いていけるかどうかということを考えますと、少し幅広く近隣の市町村とも連携を取り合う中で模索していきたいなと。しかも、この地域が10%を新たな地域として加えることになるということになると、また新たな日本ジオパーク認定も必要だということでございますから、その辺については非常に考えをまとめて、よいところのピックアップ的に世界認定に向けて活動がしていければいいかなというふうに、今後模索しながら、近隣の市町村ともそのよさを連携しつつ進めていきたいというふうに考えておりますと、当時の町長が答弁しております。
その後、進捗状況をお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長 佐藤博 教育課長
○教育課長 竹内誠 お答えします。
ジオパークがスタートしたのが2004年です。当初は、ユネスコ国際連合教育科学文化機関が支援するプログラムとして、地質遺産の保護と持続可能な活用を目的として始まりました。
その後、世界中でジオパーク活動が広がり、2015年にジオパークがユネスコの正式プログラムになりました。
現在のガイドラインで、世界ジオパーク認定として必要な条件は、国際的な受入体制のほかに、1といたしまして国際的に地質学的重要性を有するサイトがあること。2といたしまして、社会が直面する重要課題への意識を取り組むためにジオパークを活用すること。3といたしまして、ほかのユネスコブランドとの相乗効果の明示。4としまして、相互支援としてジオパークネットワークへの加盟。5といたしまして地質遺産販売の禁止、以上の5つの条件が上がっております。国内ジオパークも、この基準に基づいております。
下仁田ジオパークは、2011年に日本ジオパークの認定を受け、これまで3回の再認定審査を受けてまいりました。ユネスコ基準の1の国際的に地質学的重要性を有するサイトがあることとありますが、残念ながら当地域の国際的な科学的な裏づけがまだ十分ではありません。
また、2にあります社会が直面する重要課題への意識を取り組むためにジオパークを活用することにつきましては、ジオパークを通して地域住民に誇りを持ってもらうことが重要で、下仁田ジオパークの会の活動を中心に、ジオの日清掃などの活動を通して河川の環境保全に努めるなどは、地域と住民の一体化を強化する取組です。
また、ガイドツアーのときには、青岩公園で令和元年の台風被害の状況を説明し、変動する自然に目を向けてもらうとともに、自然災害の脅威を参加者へ伝え、防災意識の向上や気候変動との関わりなども伝えております。
さらに、3番にもありますが、他のユネスコブランドとの相乗効果の明示につきましては、ジオサイトでもある世界遺産荒船風穴は文化遺産でございますが、自然地形を利用した産業遺産です。地球の営みによってできた特殊な地形を活用し、冷風を絹産業の発展に寄与したことなどを伝えていくことで、十分に相乗効果を生み出していると考えられます。
このように、現状では全ての条件を満たしているとはいえませんが、まずできることから取り組んでおります。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 ユネスコの基準に取り組まれたことによって、なかなかハードルが上がったかなと思いますけれども、それはそれとして、今後必要な取組としてどのようなものがありますか。見通しを教えてください。
○議長 佐藤博 教育課長
○教育課長 竹内誠 下仁田ジオパークでは、地域のよさを再認識、地域の活性化、地域のつながりの強化を目標としております。改めまして、地域住民に下仁田の自然、歴史、文化の価値を知ってもらいまして、町内外へ情報発信し、ジオパークの活動を理解していただくことを目指しております。
学校行事におきましても、郷土下仁田の地域素材を活用した教育課程を編成し、小・中学校9年間で系統的な学習を展開することによって、郷土への親しみや愛着、誇りを持てる児童・生徒の育成を目指しております。
さらに、近年、地震や大雨などによる自然災害が多く発生しております。足元の大地に目を向けることで、防災意識の向上や河川の環境保全に努めてまいりたいと考えております。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 最後になりますが、ジオパークは地質に限らず地形や人との関わり合いも含まれていると思います。世界遺産荒船風穴や中小坂鉄山、あるいは馬山の土木遺産のようになっております只川橋、また先日、町の広報や新聞で紹介のあった南野牧中丸鉱山に由来するチャツボミゴケは、実際行ってみると大変見ごたえのあるものであります。こうしたことも上手に取り組んで、町の活性化にも活用していただきたいと思います。
そこで、今までのことを含めて、教育長さんには就任1年たちましたので、もろもろの下仁田町の現状を直接目に、耳に触れるに当たりまして、感想や今後の思いを語っていただければと思います。
○議長 佐藤博 教育長
○教育長 里見立夫 ありがとうございます。
ジオパークの活用は、ユネスコの事業です。ジオパーク認定の基準は、先ほど課長がご説明いたしましたが、諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を続け、国際社会、国際平和と人類の福祉を推進を目的として、国連の専門機関であるユネスコの事業であることを改めて意識いたしました。
ジオパークにつきましては、壮大な事業ではありますが、地元に密着して地に足のついた活動を持続することが重要だと考えております。
議員おっしゃるとおり、様々な要素が存在している下仁田ジオパークを、町民の、現在の町民の皆様により強く関心を持ってもらうように、情報の発信や環境の整備にご協力いただくようにするとともに、将来を担う人々に大地の活動によってつくられた地形や自然環境を大切にするとともに、そこに生きてきた人々によって創造された有形無形の文化財を尊重し、地域の社会の一員として積極的に活動することのすばらしさや必要感が持てるよう、学校でも取り組んでいきたいと思っております。よろしくお願いいたします。
○議長 佐藤博 岩崎正春君
○6番 岩崎正春 先ほどの中で、ちょっと私が伝えておくのを忘れましたので、1つだけ加えさせてください。
この三角点のレプリカについては、もう既に椚石の石工さんというんですか、技師さんというんですか、の方がぜひ造ってこの町のためにこういうものを展示して活用していただきたいという申出がありましたので、申し添えておきたいと思います。ぜひ、町としても検討して。
ただ、刻字は、字を刻むということは石工さんはやらないそうなので、そこはなかなか特殊な文字を使っているので、よく検討していただいて、対応していただければと思います。
以上で質問を終わります。ありがとうございました。
○議長 佐藤博 ここで暫時休憩いたします。
再開は午後1時でお願いいたします。
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