平成25年度第一回世界遺産候補史跡荒船風穴・下仁田ジオ応援団解説員養成講座学習会
文化ホール
午後1時30分より
1 荒船風穴の基本事項確認し文化財保護係 主幹 高橋司氏
- 蚕種貯蔵施設荒船風穴について学ぶ
- イコモスの審査を経て登録になるが荒船の風穴も対象になる
- 解説の前提条件として丁寧な説明に心がける
- 国レベルの国史跡は荒船の風穴のみ
- 日本は生糸の国であったという基本思想
- 外貨を稼せいだ。 明治42年には世界一の生産量
- 昭和初期には世界の生産量の8割~9割を占めた
- 今の自動車産業に例えても2割位だからこの数字がどんに凄いかが分かる
- 冷蔵庫の無かった時代にに自然の冷気を利用して商機を掴んだ先見の明
崩落岩が積み重なっている(玄武岩、安山岩、凝灰岩などと凍土などにより冷気を貯めたものを利用して蚕種貯蔵所を建設した
[誰が作ったか]
庭屋静太郎を始め、群馬県技師 鈴木貞太郎、群馬県農会技師 宮田傳三郎、前橋測候所長 赤井敬三など専門家の連携により建設が進められた
史跡指定地は4648m2(1400坪)
[何故作ったか]
- 事業の将来性を見込んでビジネスとした
- 私財5000円を投じた
- 冷涼な特性を活かし2化生が可能になり儲けることが出来た。
- 増大する生糸輸出需要を賄う生産増大に寄与した。
- 春秋館は、下仁田町の養蚕製造家庭屋静太郎が経営する事務所で、風穴で委託販売や製造を行なった。
- 事務所と風穴の間約7kmをいち早く電話を引いた。情報の共有やスピード化を導入
- 明治30年に開通した上野鉄道(現上信電鉄)を利用して機動性の高い運送を行った。
- また、自動車販売が始まると導入するなど常に最新鋭の設備を用いて事業運営に務めた。
- こうした自然と産業の融合を商機と捉えてビジネスに成功した。
- 荒船風穴は、自然遺産でありながら、文化遺産でもある特徴。
2 春秋館営業案内を読む(秋池館長)
当時の資料より
- 荒船風穴営業案内について
- 群馬県北甘楽郡西牧村 荒船風穴蚕種冷蔵所
- 場所 春秋館 庭屋静太郎 とある
- 委託部、冷蔵部、製造部と3つあったと思われる
- 大正9年冷蔵氷庫を新設
- 割引制度を設ける
- 大正9年頃になると段々低迷してきたのではないかと思われる。
- 従来足繁く営業活動を行っていたようだが「物価高騰の折、費用が嵩み料金割増を避けるために事前に纏まった委託者には割引する」旨の通知を得意先に出している。
- 下仁田町の山奥にいただけではなく、特に得意先には頻繁に営業活動を行っていた記録が見て取れる。輸送の際の荷札の見本や案内図を送るなどしていた。
次回ガイド講座は、6月4日午後1:30分より 文化ホールにて開催
(学習会の内容を全部網羅した訳ではありません。講習中にタブレットiPadにて書き込める範囲でアップしたものですので悪しからずご承知置きください)
下仁田自然史館の案内看板が新しくなりました。
下仁田町商工会青年部の横断幕には「神津牧場まつり」とありました。
神津牧場まつりは、5月19日(日)です。
下仁田町ホームページ : 神津牧場花まつり
正面に見える山は、クリッペの一つ「大崩山」地元では”根無し山”です。返す返すも感心なのは、地元の方が沿道沿いに季節折々に花の手入れをしていただいています。
ジオパークで訪れてくれる方々にも潤いや素敵な印象をもっていただけると思います。これは立派な「ジオ応援団」ですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿